ここでしておきたいのは
ユメジカ結成時の話
別に面白い話じゃないけど
…
僕はユメジカの前に「The Poikilotherms(ポイキロ)」というバンドをしていました
今でこそ当たり前になったけど、当時You Tubeで活動していたバンドはあまりいなかった
ユーチューバーに楽曲提供とか、自分でチャンネルとか
当時は珍しかったんだ
僕は視野が狭いというか、こだわりが強いというか
このバンドにめちゃくちゃ力を入れてた
時間の流れと共にメンバーとバンドに対するモチベーションの違いから
バンドはそこで止まった
僕らは鹿児島のWALK INN FES!出演を目標にしてたんだけど
結局バンドがダメになってフェスの出演は果たせなかった
それから僕は一人になった
ギターしか弾けないけど
バンドがしたかった
僕の立てた目標は
「一生モノのバンドをつくる」
自分が続けられるバンドを作るなら
作詞も作曲も歌も出来なきゃダメだ
経験や修行のために
高齢者の多い地域や、保育園の子供たち、障害のある人
色んな人たちの前で試行錯誤で音楽を続けた
(この話はまたどこかで)
そんな日々が続く中
持ち前のこだわりの強さのせいで
バンドメンバーは見つからなかった
バンドはダメでもロックサウンドならいいかなと
ボカロにシフトした
詩を書いて、曲を作って
後は絵だな
だけど僕は絵が書けない
知り合いをあたって
絵師を探した
職場の後輩に絵描きの同級生がいると聞いて
紹介してもらった
僕は慎重な性格だから
紹介してもらった人をFacebookで事前に調べた
そこに出てきたのはセーラーマーズのコスプレしたベース弾く女性
スーツに赤いスニーカーでベースを弾く荒ぶる女性
それがアヤちゃんだった
後に彼女が僕をバンドに誘ってユメジカ結成に至るのだが
彼女は知らない
本当は僕から彼女をバンドに誘うつもりだった
バンドしてる人ならわかると思うんだけど
フィーリング的なモノを感じた
「あ、俺この娘とバンドする」って
僕らは中央駅西口プロントで待ち合わせをした
理由としてはボカロ絵師としての依頼だ
僕は彼女をベーシストとして誘うつもりだったけど
先に到着した僕は多分ハイボールかコーヒーを飲んでいたと思う
仕事終わりのアヤちゃんが来た
Facebookで見た彼女だ
背筋がやけに真っ直ぐだ
テーブルにつく彼女は紳士服のはるやまの名刺を僕に渡す
「役職:主任」
しっかりしてんだな
そして適当に雑談している流れで彼女が言った
バンドしましょう
それがユメジカの始まり
てっちゃん
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